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メタボリックシンドロームの歴史的背景


 メタボリックシンドロームはシンドロームXや死の四重奏、
インスリン抵抗性症候群に内臓脂肪症候群、危険因子集積症候群、
またマルチプルリスクファクター症候群など、以前から様々な呼び方をされてきたものを
一つにまとめ、現在はその統一概念として一般的に広く使われている用語です。


そんなメタボリックシンドロームの歴史的背景について述べてみたいと思います。


1988年にリーベンは生活習慣病の三大要素である、高血圧・糖代謝異常(耐糖能異常、
高インスリン血症)・脂質代謝異常(高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症)などが
インシュリン抵抗性を基盤として集積し、その結果、心臓に血液を送る血管の中が詰まり、
心臓に十分な血液が供給されなくなることによって、心血管疾患を引き起こすという
学説を提唱し、それがシンドロームXとして報告されました。


その翌年、カプランは高血圧、糖代謝異常、高中性脂肪血症に加えて、
上半身肥満が合併した状態が冠動脈疾患を起こしやすいと説き、
このような状態を死の四重奏と名付けました。


その後、インスリン抵抗性症候群についての研究が盛んになりましたが、
インスリン抵抗性とは、血液中のグルコースを細胞内のエネルギーとして取り入れ、
血糖値を下げる働きをしているインスリンが、細胞に何らかの問題が
生じることによって、その働きが低下している状態のことをいいます。


インスリン抵抗性は高インスリン血症をもたらし、高中性脂肪血症や高血圧など
生活習慣病の原因となったり動脈硬化を引き起こすなど、
インスリン抵抗性症候群として様々な症状が表われています。


メタボリックシンドロームは1998年、世界保健機構(WHO)によって診断基準が発表され、
「メタボ」という呼称で一般的にも広く知られるようになりましたが、
日本では2005年に日本内科学会、日本高血圧学会、日本動脈硬化学会など
八つの学会によって診断基準が公表されました。

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